2017年04月29日

「成功モデルが確立されていない今こそチャンス」



高校の後輩、フォト & 映像ディレクターの長原大智さん( https://www.facebook.com/daichi.chohara )のタイムラインからです。

「成功モデルが確立されていない今こそチャンス」 日本のIT業界の仕掛け人・小笠原治氏が 福岡でやりたいこととは!?

http://hash.city.fukuoka.lg.jp/news/archives/177

 さくらインターネット株式会社のフェローであり、総額5億円もの機材を自由に使えるものづくり拠点「DMM.make AKIBA」や起業家が集う六本木のバー「awabar(アワバー)」を手掛けるなど、日本のITシーンにさまざまな刺激をもたらす仕掛け人、小笠原治さん。近年は、福岡市スタートアップ・サポーターズの理事を務めるなど、福岡での活動も盛んです。中でも注目されているのが、「旧大名小学校」をスタートアップ支援施設として活用する「FUKUOKA growth next」への参画。ここでは、これまでの経験を生かしたメンターとしての活動以外にも、考えていることがあるとか。「まだ成功のモデルが確立されていない今だからこそ、福岡は最高に面白い」と語る小笠原さんに、福岡のこれからの可能性について聞きました。

--さくらインターネットが福岡に拠点を開設し、旧大名小学校での試みも始まって、小笠原さんもこれから福岡と関わる機会がさらに増えそうですね。

小笠原 ええ、実は僕、すでに福岡市民ですからね。東京から住民票を移したんですよ。高島市長と移住を約束して、まずは市民税をちゃんと納めに行こうかなと(笑)。

--そ、そうなんですか? 福岡のITシーンも、小笠原さんの来福に期待していると思います。

小笠原 あんまり期待しないでください(笑)。1年半という限られた時間の中で、みんなを煽りに行こうと思ってます。僕自身も、じっくりと育てるインキュベーションよりも、孵化したものを速く大きく育てるアクセラレーターの方が向いていますからね。

--小笠原さんの活動は、アクセラレーターとしての投資や、DMM.make AKIBAやawabarといった場所作りなど、とても多岐にわたっていますね。ご自身の中で、活動のコンセプトはあるんですか?

小笠原 「アイザックプロジェクト」と呼んでいる、自分一人のプロジェクトがありまして。逸話ですが、アイザック・ニュートンは、木からりんごが落ちるのを見て万有引力の法則を発見したという話がありますよね。僕の役割は、ニュートン(のような人)の前にタイミングよくりんごを落とすことだと思ってます。それを、その時々のいろんなパートナーと一緒にやっていきたい。awabarも、「この人とこの人が話したら、何か気づきがあるかもな」ということを実現する場所として作りあげたものですしね。また、DMM.make AKIBAもオープンから2年半ですが、ここをきっかけにしてすでに70社のスタートアップが誕生しましたし、そのうち僕ら(※株式会社ABBALabとして)は16社に投資しています。

--今回の「FUKUOKA growth next」でも、主にスタートアップへの投資をしていくんでしょうか?

小笠原 もちろんですが、それだけでなく、Mistletoe株式会社代表の孫泰蔵さんと一緒に起業のための集中スクーリングをしたり、awabar福岡も立ち上げます。そうそう、それから僕自身もスタートアップのプレイヤーの一人として、サービスを広める活動もしていくんですよ。

--それはどんなサービスなんでしょうか?

小笠原 不動産業者向けのスマートロックを開発するスタートアップ「tsumug(ツムグ)」に取締役として入って、本社を福岡に移転して、福岡から全国の家の鍵をスマート化する試みです。今後3〜4年のうちに、ネットワークに繋がる錠を全国で100万個ぐらい作れたら、社会が変わるでしょ? 鍵って、どんな人でも必ず接点があるんですよ。ホームレスの人だって、施錠された場所には入れないという意味では、鍵が生活に影響しているわけです。万人の生活に関わるものだから、爆発的なイノベーションに繋がる可能性があるんです。

--なるほど。興味深いです。小笠原さんは、スタートアップのビジネスモデルを見る時、何を重視しているんでしょうか?

小笠原 泰蔵さんが「Think big(シンク・ビッグ)」とよく言っていますが、僕も同意見ですね。付け加えるなら「Focus niche(フォーカス・ニッチ)」かな。大きな視野で考えながら、ニッチなところ、つまり特定の分野に絞り込んで展開することが大事。でも最近、東京で若い人たちと話していると「Think small,あわよくばbig」という発想の人が多くて、なんだかつまんないなぁと(笑)。

--あわよくばbig(笑)。そういう発想は小笠原さんにとってはつまらないものなんですね。

小笠原 つまらないですね。東京の場合は、ロールモデルがすでにできあがってしまって、わかりやすい成功事例の真似をして成長しようという発想になってきちゃってるんですよ。僕らは20年前の日本のインターネット黎明期から活動させていただいてきて、そこで奮闘して成功してきた人たちを間近で見てきてるんで、同じことを目指されても僕自身にあまり発見はないんですよ。むしろまだロールモデルが確立されていない福岡の方が、僕らの知らない新しいものが出てくる可能性が十分にある。

--東京よりむしろ福岡に、可能性があると?

小笠原 ええ。東京は、ケタは大きいけど成長自体は鈍化していて、一部の人しか成長できない環境になってきていると思います。福岡は、スタートアップに対する行政の理解もあるし、具体的な施策もあり、強力な後押しがあります。東京でスタートアップしたい人は、日本一を目指して東京でやればいいと思うけど、アジア一を目指すなら福岡の方が有利だと思うし、今後の成長をちゃんと見ればアジア一はイコール世界一になる可能性もありますからね。

--逆に、現状の福岡に足りていない部分は何だと思いますか?

小笠原 福岡は、アジアのハブを目指しながら、九州の首都であるという自負もあり、東京にコンプレックスを抱いているような“こじれ”を感じてることがあります。でも、東京を気にする必要はないと思いますよ。東京にあるものはほぼ福岡にもあるって、福岡市民として感じてますから。だからコンプレックスを捨てて、まっすぐ「アジアのハブになる」ことを目指す方が大事だと思います。

--エンジニアやクリエイターの質も、福岡は東京に劣らず高いと感じますか?

小笠原 いや、まだまだそうとは言えません。ただ、質の高いエンジニアやクリエイターが多く集まっていることが、イノベーションの必須条件というわけでもないんです。今まで使ってきた武器の延長で発想していたら、イノベーションは起こせない。それよりも、どうすれば質の高いエンジニアやクリエイターが育っていくのかを考えたほうがいい。「FUKUOKA growth next」でやる1年半は、その土壌を耕して、「福岡の土はこんなにいい土だ」ということを証明する期間だと思っています。それが広く伝われば、種を蒔きたい人だって増えますからね。1年半を終えて、次にこの場所で再開発をやる人たちに、「ここにはスタートアップという文脈が必要だよね」と思ってもらえるように、結果を出していきたいと思います。

--最後に、これから福岡でのスタートアップを考えている人に、エールをいただけますか?

小笠原 弊社の田中(さくらインターネット株式会社の代表取締役社長・田中邦裕さん)も記者会見で言ってましたが、成長する環境に身を置くのがとても大事なことで、福岡は今まさにそのフェーズにあると思います。短期間で急成長を目指すスタートアップをやる人なんて、大抵は頭がおかしい人だと思われがち。変人扱いされるかもしれないけど、気にせずどんどん先に進めればいいんです。新しい物事が生まれる瞬間とか、急成長する瞬間に立ち会えることを、僕自身今からとてもワクワクしてますね。



【プロフィール】
小笠原治(おがさはら・おさむ)さん
昭和46(1971)年、京都生まれ。平成10(1998)年、さくらインターネット株式会社の共同ファウンダーとなる。その後、インターネット関連企業2社の代表を経て、平成23(2011)年に起業支援を行う株式会社nomadを設立。投資やシェアスペースの運営など、スタートアップ支援事業を軸に活動。平成25(2013)年に、同社の投資プログラム部門を法人化した株式会社ABBALabを立ち上げ、代表取締役に就任。また同年、DMM.makeのプロデューサーとして事業立ち上げなどを行う。平成27(2015)、さくらインターネットにフェローとして復帰。DMM.makeエヴェンジェリスト、awabarオーナー、京都造形芸術大学特任教授、福岡市スタートアップ・サポーターズ理事などを務めている。  


2017年04月27日

INTERVIEW ポケモンGOで福岡市のまちづくり「スーパー係長」中島さんの半端ない仕事術



細川文太さん( https://www.facebook.com/buntakenbunrock )のタイムラインからです。
https://mirai.doda.jp/series/interview/kenichi-nakashima/

以下、記事です。

 福岡市に「スーパー係長」と呼ばれる市の職員の方がいらっしゃいます。現在、福岡市からの出向で公益財団法人福岡アジア都市研究所にお勤めの調整係長、中島賢一さんです。
 中島さんは、都市政策をベースとした研究事業にコーディネーターとして従事。その傍ら、大のゲーム好きとして空き時間で趣味の『ポケモンGO』をわずか17日間でコンプリート。
 そのポケモンGOを趣味だけでは終わらせず、ポケモンGOと地方活性を掛け合わせたイベントを企画、実現し大反響。地域活性をしたい他の自治体の方からも声がかかるように。
このように底知れぬ意欲と行動力を武器に、自分が仕事を楽しむのはもちろんのこと、福岡市という所属する行政組織の課題解決にも貢献し続けてきた方です。
 今回はそんな公務員らしからぬ(?)中島さんに、圧倒的に「働く」を楽しむための半端ない仕事術を伺います。

中島賢一
公益財団法人福岡アジア都市研究所 調整係長
 1971年熊本生まれ。民間IT企業を経て、福岡県に入庁。ITやコンテンツ産業振興に携わる。2013年福岡市に移籍。ゲーム・映像係長や創業支援係長として、クリエイティブ分野やスタートアップ企業のビジネス支援に従事。その後、公益財団法人福岡アジア都市研究所にて都市政策をベースとした研究事業のコーディネーターとして活動
 IT企業から福岡県職員へ… 本人さえも意外な転身
 —中島さんの現在の職務内容はどのようなものでしょうか。
 現在は、福岡市からの出向で「福岡アジア都市研究所」にいます。
 福岡アジア都市研究所は、市の都市政策に関わる調査研究を行うシンクタンク。福岡市のまちづくりやアジア地域への貢献に寄与するテーマを研究しながら、出向前から引き続きクリエイティブ分野やスタートアップ企業のビジネス支援も行っています。
 おそらく私のことは『ポケモンGO』を絡めた講演やイベントがきっかけで知っていただいたかと思うのですが・・・あれだって単にゲーム好きの私の趣味の延長ではなく、れっきとした「まちづくり」の一貫できちんとした「お仕事」なんです(笑)
 詳しくは後ほどお話ししますが、17日間でポケモンGOをコンプリートしまして、「せっかくならこれを仕事にしたい。ポケモンGOを学術的に検証したら、市民の行動データ分析になる。これってまちづくり?」と思いつきまして、結果を発表したら大反響。
 そのうち他の自治体の方からも「福岡市のスーパー係長、うちでも講演してくれ」と声がかかり、最近も地方をまわっています。

 撮影中もポケモンGOをプレイする中島さん
 ポケモンGOは自分で始めたことですけれど、その他にも私のところには「まちづくり」と呼べなくもない、無茶な提案がたくさん来るんですよ(笑) 無理そうな場合でも、とりあえずうちで引き取って、なんとかする、みたいな。「調整係長」ですから。
 例えば、ちょうど先日映画『ゴースト・イン・ザ・シェル(攻殻機動隊)』とIoTを絡めたトークセッションと試写会が融合したイベントが開催されたんですけど、それはとある企業の方から企画をもらって、「1カ月後に開催? 年度末だし無理だろう…」みたいなところから始まりまして。
 それで他の企業に持ちかけて、イベントの情報拡散やIoTの展示を福岡市で協力し、イベント運営はご相談いただいた企業さんにやっていただくことで、関わった団体や企業全部がWin-Winになるような形でなんとか実現しました。

実現した『ゴースト・イン・ザ・シェル』のトークセッション
 —勝手なイメージで恐縮なのですが、行政の方らしからぬ考えで興味深いです。そもそも、中島さんはなぜ民間から行政へ転身されたのですか。
 だいたいピボット(方向転換)するというか、あまのじゃくなんです。大学では化学専攻で研究室まで行ったのに、いざ就職するときに「いや、化学ってなんか煙が出るし、環境によくないな」と思って。
 ちょうどインターネットとか「NCSA Mosaic(ブラウザ)」が1993年ごろに出てきて、「これはすごい!」と思って、教授に反対されながらもIT会社に就職。するのですが、30歳くらいのときに「これからはコンサルをメインにやっていきたい」と思い始め・・・。
 そんなとき、妻から「福岡県が特別職を募集しているらしいよ」とおもむろに新聞の切り抜きを渡されて。最初は「いやぁ、公務員はないだろう」って感じだったんですよ。
 でも福岡県には500万人の住民がいて、一人ひとりをクライアントとしたら、ダイナミックなことができるじゃないですか。それで、受けてみたらたまたま受かったんです。
 ただ、福岡県でも最初は前職時代と同じITのしかも地味な仕事を振られて・・・すぐに辞めてやろうと思いましたけど(笑)、それでも経験を活かしてやっているうちにだんだんと存在感が出てきたんです。それまでITの専門家が職場にいなかったこともありまして。
 —ご自身の趣味だったゲームを仕事にも活かせるようになったのはなぜですか。
 そうそう、で、そもそもゲームが好きだったんですよ。学生のころにボードゲームやゲームブックを自作して、みんながワイワイ楽しんでいる空気感が好きで。あ、そういやゲーム開発者になりたかったんだ、と思い出しまして(笑)
 次の勤務部署を志望できることになり、それでコンテンツ振興の部署に異動願を出しました。
 福岡県には『妖怪ウォッチ』で有名なレベルファイブなどゲーム制作会社やIT企業が数多くあって、秋葉原でのゲームイベントや人材育成セミナーなどを企画しました。そのうち、(麻生渡前福岡)県知事から「Rubyを旗印にIT振興をやってくれないか」とお達しがあって、福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センターを立ち上げました。
 
 Rubyをベースにシリコンバレーの企業や大学との交流を図るべくスタンフォード大学で開催したイベント「FukuokaRubyNight」
 ようやくやりたかった仕事に少しは近づけたわけですから、新事業提案なんかをパワポで上司にプレゼンするんです。だけど、上司からは「紙一枚でまとまらないの?」なんて指摘されることもあって。当時の県庁には企画をパワポにまとめて提案する文化がなかったんですよね。
 そういう大変なことはいくらでもありましたが、少しずつ起案したものを実行できるようになって、やるからには結果を出すしかないから、死に物狂いでやってきた。
 それで、一通りがんばれたかな、と思って民間企業に転職する予定だったんですけど、福岡市の方から「あなたみたいな人は行政側にいるべきだ」という意見もあり、福岡市に移籍。そこで用意されていたポストは、「ゲーム・映像係長」。他の自治体にはないユニークな係でした。
 
「ワクワク」の再構築でまわりを巻き込む
—中島さんはポケモンGOの講演イベントを全国で行っているとのことですが、どういう経緯だったのですか。
 公益財団法人福岡アジア都市研究所 調整係長 中島賢一
昔からゲームは「誰よりも早く全部クリアする」というポリシーだったんですよ。地道にやっていったら、誰でもいつかはレベルが上がるじゃないですか。だからスピード勝負。
 ポケモンGOも初日にダウンロードして、捕まえたモンスターの種類と日時をGoogleのマイマップに記録していくと、早くクリアするためのコツというか法則性が見えてくるんです。水辺には水属性のものが多い、とか。
 それで仕事の休憩時間、プライベートでは休日の寝るときと食べるとき以外はずっとプレーして、17日間でポケモンGOをコンプリートしたんですね。
 せっかくならこれを仕事にできないかな、と思って。それで企画した講演が、「中島、コンプリートしたってよ ~ポケモンGOと地域活性化の可能性を探ろう~」。映画『桐島、部活やめるってよ』にインスパイアされたのは内緒です。

講演「中島、コンプリートしたってよ」の様子
 最初にも言いましたけど、れっきとした「まちづくり」の内容なんです。「ポケモンGOを学術的に検証したら、人間の行動を示す重要なデータ分析になるかもしれない」と考えまして。
 例えば、レアキャラがよく出る大濠公園の最寄駅の乗降者数やテレビ局の視聴率などデータを集めたところ、ピタッと相関関係が表れた。つまり、エンターテインメントにはまちづくりの力があり、福岡市の新しい観光資源になり得ることを証明できたんです。

 ポケモンGOリリース直後に大濠公園最寄駅の乗降者数が増加
 その研究結果と合わせて他の地域の事例も紹介しつつ、エンターテイメントとまちづくりの親和性について講演とワークショップを行ったところ、地域活性をしたい他の自治体の方からも声がかかるなど思わぬ反響をいただきました。
—まさに自分の強みを発揮して成果を生んでいるのですね。けれども、そのためには周囲を巻き込んだり、「自分ゴト化」してもらったりする必要があると思います。何か秘訣はありますか。
 私、「根回し」は苦手なんですよ(笑) だから、やらない。その代わり、自分が「めっちゃ面白い」と思えることを探すんです。「根回しなんかしなくても伝わるだろう?」ってくらい、自分が面白いと思えるものを見つけられるまで、探す。

 公益財団法人福岡アジア都市研究所 調整係長 中島賢一
 最初の攻殻機動隊の企画にしても、ただ受け取るだけじゃなくて、「知人に『攻殻機動隊 REALIZE PROJECT』に携わっている人がいるから、タチコマ(作品内に登場する多脚戦車)を展示したら面白いんじゃないですか?」と、逆にめちゃくちゃワクワクしながら提案すると、相手も「いいですね」となるじゃないですか。
 メールの転送みたいに受け渡すだけでは、「年度末で忙しいので」と断られてしまう。やっぱり相手に自分ゴト化してもらうためには、まず自分が自分ゴト化して、楽しみを再構築しないといけないんですよ。
 それと、福岡市では積極的にSNSを使っていきましょうという感じなんですね。なのでFacebookで仕事のことも発信しつつ、その合間に「このゲームをクリアしました」なんて投稿をすると、「あ、中島さんゲーム好きなんだ」「こういう仕事してるんだ」と多くの人に認識してもらえて、市役所の中でも外でも仕事につながってくるんです。
 地方行政は発信力が弱いので、一人ひとりが発信することが重要です。髙島市長からも「取材を受けてるのを見たよ」と声をかけられることもあります。どんなに良かれと思ってトガっても、トップがNOといえば、何もできませんから。
 —福岡市が特別なのか、いわゆる「縦割り行政」といったイメージが覆されるようです。
 「行政」と一括りにすると単一のイメージになってしまいますが、小さな会社の集合体のようなものなんです。市民の皆さんの生活に必要な福祉、税、教育などのセクションは、硬いというか法にのっとって毅然とした対応するところです。
 私たちは経済セクションですし、福岡は商人の町で新しいもの好きでどんどん取り入れてきたところがあるんですよ。それこそ広告会社出身者とか、柔軟な考えやスピード感のある人も多くて、それは幸いだったかもしれません。

 「新しい」〇〇メソッドで公務員像を刷新
 —行政にかぎらず、大企業などレガシーな組織の中で、なかなか思うように身動きが取れない人もいます。そういう場合に周囲を巻き込んで改革していくには、どうすればいいでしょうか。

 公益財団法人福岡アジア都市研究所 調整係長 中島賢一
 私自身も、「レガシーな組織で新しいことはやりにくい」と悩んだこともありましたが、その突破口は外に仲間を求めたことにありました。組織で孤立してしまっても、まず外に同志を作って、アイデアの裏づけが取れると、中にも「話を聞こうかな」という人が出てきます。
 ただ、一人よがりになってしまうのはよくない。組織のグランドデザインを理解した上で、事業に関連づいているからこそ、自分のやりたいことができるんです。外部の人にも同僚にも、上司にも思いを熱く語って、少しずつ仲間を増やしていけばいつかは実現できます。
 三人に打ち明けて、三人とも「いや、それは違うだろ」と言われるような考えだったら、立ち止まってみたほうがいいでしょうね。
 —人を動かすのは熱意、なんですね。
 そう、熱意、それと「数字」。数字で語られているものについては、ストーリーを補足してあげたほうがいいです。
 例えば、「なぜRuby?」と問われたら、プログラミング量が1/○に軽量化できて、IoTへの搭載も容易になって、コストも1/○になる。設備投資も少額に済んで、福岡だけでモノづくりが完結できるようになる…という道筋を立てれば、あまり関心のない人も「なるほど、詳しく話を聞いてみようか」となるじゃないですか。
 あと、上司や同僚とは積極的に会話をするようにしています。仕事の話というより、プライベートな話題が多いかもしれません。よく、「苦手な上司がいる」っていう人がいますけど、私はあまりそういうことはないんですよね。
 そりゃ、仕事の話だと基本、しかめっ面になりがちじゃないですか。でも、どんな人でも仕事を離れれば、基本いい人だと思うんです。なので、たとえ上司が興味なさそうな話でも、「昨日こんなゲーム買ったんですよ。やります?」「いや、俺はやらんよ」「でも面白いですよ、これ」なんて、無駄話に見えますがこうした会話が重要だと思っています。
 そうするとお互いの理解が深まって、いざというときの結束力につながるんです。人生の多くの時間を仕事が占めているなら、「あんな上司、気にいらん。辞めてやる」じゃもったいないじゃないですか。そういう人にこそ話しかけたほうが、意外と円滑に進むんです。
 —中島さんが働く上で大切にされていることはなんですか。
 やっぱり、どうせやるなら面白いほうがいいと思うんです。面白くないものも面白くする。上司を理詰めで説き伏せても、心の中でちゃんと「面白い」と思ってもらえていなければ、うまく進みません。
 プライベートでもトレーディングカードゲームのイベントを主催していて、子どもたちからは「デュエルマスター」と呼ばれてるんですけど、もう10年以上も完全にボランティアでやってますから。それだけ続けていると、趣味でも認めてもらえるんですよね。

 トレーディングカードゲームのイベント
 そうやって仕事も趣味も、自分が面白いと思うものを極めることが大切だと思うんです。
 それと、たとえ何か成功したとしてもその成功に安住しないこと。私が手がけてきた成功事例でも、それをレガシーとして残して踏襲しようとすると、うまくいかなくなることもあるんです。だから私自身は、なんでもかんでも頭に「新しい」をつけてみることにしています。成功しても、一旦横から見てみる。
 「新しい」会社説明会、「新しい」病院の待合室…なんかちょっといつもと違うことをしないといけなくなるじゃないですか。「新しい」ゴミ拾いとか、行きたくなるでしょう。そうやってマンネリを刷新していくと、また新たな成功につながるんじゃないかと思うんです。そう、「新しい」公務員とか、なんかやってくれそうでしょ(笑)  


2017年03月17日

外国ベンチャー争奪戦、福岡市独り勝ちの理由



【外国ベンチャー争奪戦、福岡市独り勝ちの理由】

日経ビジネスより

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/031400623/?n_cid=nbpnbo_nb_fb&rt=nocnt

 日本での起業を目指す外国人に対し、ビザの取得要件を緩和する「スタートアップビザ(外国人創業活動促進事業)」制度が広がりを見せている。2015年度以降、福岡市や東京都など4地域が制度を開始。新年度から愛知県や仙台市も始める。
 一方、実際のビザ取得の事例は福岡市に集中している。同市は官民連携のワンストップ支援施設「スタートアップカフェ」で、保証人のいらない事務所物件の紹介や専門知識を備えた士業の仲介など微に入り細に入り支援を尽くしている。
 通常、外国人が日本で起業するために経営・管理ビザを獲得するには、①500万円以上の資本金②常勤2人以上の職員の確保③事務所の開設、といった条件が前提となっている。起業前に日本で別のビザを所有していない場合、観光・出張目的で入国してこの条件を揃えなければいけないが、連絡先がホテルでは、事務所などの契約を結ぶのは難しい。非常にハードルの高い条件といえる。

 2015年に始まった「スタートアップビザ」制度は、この3つの条件を半年間猶予。半年間で条件をクリアできれば、通常の経営・管理ビザに切り替えることができる仕組みだ。国家戦略特区に指定された地域が実行できる規制緩和策でもある。すでに、この制度を採用しているのは、福岡市、東京都、新潟市、広島県の4地域。新年度から愛知県や仙台市も開始する。

 しかし、2月までのスタートアップビザ制度の利用実績は東京都と福岡市の28人のみで、うち24人は福岡市。「残念ながら、制度が十分に周知されていない」(広島県の担当者)といった声も挙がる。さらに、実際に3つの条件を満たしてビザ更新のメドが立っているのは福岡市の5人だけだ。なぜ福岡市のひとり勝ちが続いているのか。


スタートアップビザ制度が日本での起業のきっかけになった(左:リー・シャオピンさん、右:シャー・チェンさん)
米国より日本、ビザ制度が決め手に

 シンガポールから福岡市に移住した夫婦、リー・シャオピンさん、シャー・チェンさんがそれぞれ主席科学者、社長を務めるニューロケアの事例を見てみよう。ニューロケアが生産する機器は、神経伝達物質をモニタリングすることで睡眠の状況を把握し、枕の中に入れる電磁場の発生装置と連動して睡眠の質を改善することが目的だという。現在、日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)と米食品医薬品局(FDA)で医療機器としての認証を申請中だ。

 シンガポール国立大学などで脳科学の研究に長年携わってきたリー氏は、シャー氏と一緒に既にシンガポールと中国で会社を設立。シンガポールでは研究開発を、中国ではサンプル品の生産を行っている。最初に製品を出す市場をどこにするか。候補に挙がっていたのは、これまで研究や仕事のために住んだ経験がある日本と米国だった。結局、福岡市で製造・販売を行うニューロケアを新たに設立。今年8月をメドに日本での先行販売を決めたのは「スタートアップビザ制度があったから。そうでなければ米国にしていたと思う」(シャー氏)

 制度を知るきっかけになったのは、昨年10月、2人が九州大学在学中に慣れ親しんだ福岡市などで日本の市場調査をするため、出張に向かう機上でみた新聞記事だった。記事は、スタートアップビザの申請窓口でもある福岡市の起業支援施設「スタートアップカフェ」について紹介していた。2人は福岡空港に降り立ったその足で、スーツケースを引いて同カフェに向かった。

 スタートアップカフェは市中心部の「TSUTAYA」の一角に入居する。TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は2014年の福岡市を皮切りに、全国3カ所で同様の施設を開設している。


福岡市でのビザの申請はTSUTAYAの店舗内にある支援拠点で行う
連帯保証人もカフェで

 2人は制度の説明を受けた後、スタートアップビザの申請を即断。わずか1週間後には認定された。同カフェを通して、会社の登記を手伝う司法書士や、PMDA申請を代行する行政書士、さらに顧問となる会計士や国際法に強い弁護士、住まいや事務所を探す不動産業者などを全て紹介。さらに、ここで出会ったコーディネーターが事務所の連帯保証人まで買って出てくれた。

 今後はホテルや運送会社などに機器を販売していく。また「認知症の改善効果も期待できる。介護施設向けの販路を作りたい」とシャー氏は語る。

 スタートアップカフェには日本語、英語が堪能な人材が常駐する。
 「アジアのゲートウェイ」を標榜する福岡市がCCCと取り組んでいるスタートアップカフェは、非常に手厚い支援態勢をとっている。開業時間は平日・土日ともに午前10時から午後12時まで。「ほかの自治体でよく見かける役所内の支援施設と違って、外国人にとって利便性が高く、敷居も低い」。コンシェルジェを務める藤見哲郎さんはこう話す。

 日本語、英語双方に堪能な人材や起業に詳しい専門家が2人常駐。米国人の弁護士による無料相談会も開かれる。資金面でもファンドへの仲介やエクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)に関する助言をするほか、英語で交渉できたり外国人向けに保証人が不要な物件を紹介したりする不動産業者も複数紹介できる。「起業家向けの全ての情報がここに集約されている。月間平均約180件の相談のうち、外国人が20%を占めている」(藤見さん)

  


2017年03月15日

須崎屋台かじしか



旅の輪九州の戸田慎一さん( https://www.facebook.com/kyusyugenki )の投稿からです。

以下、戸田さんの投稿です。

博多の屋台といえば、私がイチオシの屋台
須崎屋台かじしか!

3/31に屋台がなくなりますが、ラストまでみんなで応援しましょう。

博多の屋台文化を守りたいという思いで頑張ってきた下村親子でしたが、4月より新しい形で歩き出します。

福岡にお立ち寄りの際には、壱岐の島1杯でもお立ち寄り下さい  


2016年12月24日

福岡市民の私がガチで選んだ、福岡グルメのお勧め店まとめ



 以下、記事の内容の一部です。

 今回は私が心からおすすめする福岡グルメのお店をまとめてみることにしました。
いずれも私が実際に食べに行き、家族や友人が福岡に来たら本当に連れて行くお店ばかり。
 なお、今回は福岡市に遊びに来たお客さんを実際に連れて行く店ということで
 ・交通の便のいい福岡市内中心部(天神、博多駅周辺)のみ
 ・福岡に来たら食べてほしい特徴的な食のみ
 ※例えばイタリアンだったり焼肉だったりは福岡でなくても良いので除外
という制約のもと選んでみました。
 自信を持っておすすめするお店ばかりなので、福岡旅行や福岡出張のお供にぜひチェックしてみてください!

 なお、超長くなってしまい全部読むのは大変だと思いますので、ブックマークなりURLを保存しておくなりして福岡に行くときに読み返すのをおすすめします。


http://ushigyu.net/2016/12/20/fukuoka-gourmet-matome/  


2016年11月08日

かむらっくのすまっぽん



 お世話になっている株式会社かむらっく( http://www.comeluck.jp/ )のすまっぽん( http://www.smappon.jp/ )をよろしくお願いします。
 写真は、LinQ( http://loveinq.com/ )の天野なつさん( goo.gl/iLJHk7 )とのツーショットです。
 すまっぽんとは、facebook ,Line,ブログ、HPなどをひとつの画面にカスタマイズして渡すことができるアプリです。  


2016年09月24日

がっちりマンデーに出演予定の時津社長




【9月25日(日)のがっちりマンデーに出演予定の時津社長とのツーショット写真】

9月21日(水)、福岡発の株式上場ベンチャー「ホープ」創業起業ストーリー+質疑応答の本音ぶっちゃけ3時間に参加してきました。
https://www.facebook.com/events/1423147301085445/?active_tab=highlights

■時津 孝康(ときつ たかやす)プロフィール
1981年福岡生。2005年2月の福岡大学在学中に自宅でホープ設立。夢と志で起業するも2年弱売上ゼロ。貯金も1万円に。コンビニや警備員バイトで食つなぐ。11年目の36歳で2016年に東証マザーズと福岡Qボードに上場。社員102名・今期年商20億を計画。創業から現在までの起業ストーリーを「情熱大陸」的にライブで熱く語る+会場の質疑応答で3時間!
会社のHP http://www.zaigenkakuho.com/
動画(1年前) https://youtu.be/GWxdmQCra5Q
動画(上場時) https://youtu.be/zZcX6WzL_LU
動画(この9月)http://irtv.co.jp/6195
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■2015年11月の投稿(栢野)
スゴい!またも(努力の)天才あらわる。福岡のベンチャー企業「ホープ」時津社長。全国の自治体「公報誌」専門の広告代理店。電博など大手は無視するニッチ市場。まさにライバルなしのブルーオーシャン市場を開拓。福岡大学時代から起業して2年で資本金300万が貯金1万円に。が、起業サークルとか仲良しクラブは出ない。コンビニや交通整理警備員でしのぎ、ついに掘り当てた。11年目の今期は年商20億で一番厳しいVCグロービスや佐賀銀行VCから1億数千万調達。今でも九州の株式市場なら上場できるが、最低でも東証マザーズと。ヌルい社長の集まりや会にも出ない。群れない。孤高。セミナー交流会にも出ない。友達もいない。こういう人は成功前の創業期に逢いたかった。座右の書はビジョナリーカンパニー2。正しいワンマン経営で社員80名の誕生祝いとありがとうを欠かさない。打ちのめされました。近々、時津さん招いてセミナー交流会をやります!
  


2010年06月28日

お金をかけずに、子どもが喜ぶ仕掛け作り

 今年の春に、フェリーを使用した、子ども2人(小5、中1)との、関西2泊3日の旅でのことです。

 1日の初めに「今日、『何でだろう?』を、たくさん見つけなさい。その中で、一番よかった『何でだろう?』に大賞をあげます」と話して、二人に競争させました。

 小5の男の子が、「何で、磁石は北を向くのか?」という疑問を見つけたので、それを大賞にして、おこづかいを上げました。

 これを、「福岡市『何でだろう?』大会」というイベントにして、子どもの疑問に、親子で考え、その疑問と、答えをプレゼンさせて、一番よかったプレゼンに、大賞を上げるということでは、いかがでしょうか?

 低予算で、効果的なイベントだと思います。  


2010年06月07日

「なりたい」からではなく、「なすべき事」があります。

 二つ、キャッチフレーズが、決まっています。

 ・福岡市を、世界一魅力がある街に

 ・「なりたい」からではなく、「なすべき事」があります。

 自分の子供達ちのことを、考えた場合、「なすべき事」があり、そのための政治活動です。  


2010年06月02日

福岡市を、世界一魅力がある街に

 「福岡市を、世界一魅力がある街に」

 いいアイデアを、思いつきました。

 福岡に、世界中の人たちのために、世界一のインフォーメイションセンターを、作ります。

 どこに作るかというと、現在の福岡市庁の中に作ります。天神のど真ん中です。

 何が、世界一かというと、
 
 広さ、

 対応言語数、

 職員の数……、(あ、そうすると、経費が増大するので)

 ボランティアの数などで、世界一のインフォーメイションセンターを、作ります。

 皆さんからも、こんな世界一があったらいいなという、アイデアを募集します。

   


2010年05月26日

福岡市を、世界一魅力のある街に

 今朝、散歩をしながら、思いついたキャッチフレーズです。

 先日、東京に行って、地下鉄、JR、私鉄の複雑さに辟易しました。

 福岡空港に着いて、地下鉄に乗ったとき、ほっとしました。だって、それに乗れば、博多駅、天神、自宅近くの駅まで、座って行けるんです。しかも、到着口から2分で、地下鉄の入口です。

 これって、世界一の便利さでは、ないでしょうか?

 また、ヒミ*オカジマさんによると、あれだけの規模で、誰でも参加できるお祭りは、世界の中では、「どんたく」だけだそうです。

 もちろん、山笠もありますよね。

 世界の一流ブランドが、天神を、ちょっと回るだけで、ほとんど、手に入ります。東京、神戸などの、一流店もあります。

 20代の女の子が、集まるわけですよね。

 この便利さも、世界一では、ないでしょうか?

 唯一、残念なのは、文化施設で、劇などの値段が、高すぎますよね。テアトル博多や、劇団ショーマンシップなどが、頑張っていますが、練習する施設や、福岡市全体で、もっと盛り上げるなどの仕掛けがあると、よくなると思います。
 
 また、ヒミ*オカジマさんによると、博多の魅力は、人の笑顔と、会話だそうです。みんな、しゃべりだすと、止まらなくて、困るそうです。

 私も、世界一なのは、博多の人たちの、誰でもウェルカムの笑顔だと思います。