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2013年11月16日

原発避難民慟哭のノート



【原発避難民慟哭のノート】
朝日新聞社 大和田武士 北澤拓也編
明石書店

 まえがきの一部です。

 2011年の東日本大震災。そして東京電力福島第一原子力発電所の事故を、私たちは永遠に語り継ぎ、記憶しなければならない。
 この本は、原発事故で住み慣れた古里をおわれ、避難生活を余儀なくされた福島の人々の声を集めた。主人公は政治家でも官僚でも学者でもない。なんの落ち度もなく、ある日突然、原発事故で人生を狂わされた「普通の人々」だ。
    (中略)
 ある小学生の遺体も見つかっていた。ようやく母親の所在がわかり県警が連絡を入れた。しかし、母親は原発事故で他県に非難させられていた。遺体安置所に戻ろうにもガソリンもなく、どうしようもできなかった。
 「どうか、荼毘に付して下さい。」そう話した母親は電話越しに泣き崩れという。教えてくれた県警幹部の目も真っ赤だった。
 最愛の親子の最後の別れすら、原発事故は冷酷に奪い去っていった。あまりにもみごい現実だった。「この人たちが一体何をしたというのか。」心からそう思った。
     (後略)  


Posted by 飯野健二 at 07:02Comments(0)