2010年07月21日
なぜ、こども病院の移転に反対するのか?
他のブログにも、同じ内容を書いています。
以下、その内容です。
ものごとは、すべて長所・短所があるので、まず、それを考えます。
もちろん、立場によって、長所・短所は、変わります。
【東区の人口島に移転する長所】
・広い土地に、余裕を持って、建設できる。(敷地面積 2倍強)
・駐車場が、たくさん確保できる。(105台→450台)
・手術室を、3室から、6室に増やすことができる。
・東区の住民にとって、便利になる。
【東区の人口島に移転する短所】
・横に長くなるので、移動が大変になる。エレベーターによる縦の移動の方が楽。
・手術室確保するのはいいが、医者などのスタッフの確保が、不透明。
(資料では、医師の数44名→66名。看護婦の数171名→389名の予定)
・新たに周産期医療(通常分娩以外の時期の治療)に、対応するとしているが、全国的な産婦人科の医者不足なので、産婦人科医を確保できるかどうか、疑問。
・今でも、赤字なのに、外来が減って、さらに赤字になる恐れがある。
・交通アクセス
「現在:地下鉄、バス、車など」→「人工島:バス、車など、」
・バスの場合、早良区、西区、南区、城南区だと天神での乗り換えが必要
・阪神大地震以上の地震が発生して、唯一のアクセスの橋梁がダメージを受けた場合、救出がより困難になる恐れがある。
ある小児科医の先生によると、病院を考える時、ます考えるのは、「患者さんのこと」、次に考えるのは、「医者、看護婦のこと」、次に考えるのは、「それを支えるスタッフ」だそうです。
福岡市は、「患者さん」である子供たち、もしくは、その保護者の意見を聞かずに、自分たちの決めたことを、押し進めようとしています。
弱くて、守ってあげなくてはいけない「病気の子供たち」を、便利な場所から、不便で、何かあったときに、救出に行くことが困難になる可能性がある場所に移す理由が、よくわかりません。
土地が余っているので、どうせ子供たちからは、文句が出ないだろうからと、たかをくくって、決めた政策としか、思えません。
Posted by 飯野健二 at 15:40│Comments(0)
│こども病院移転問題
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