2019年10月14日
【2019台風19号支援(その2)】
図は、にいがた災害ボランティアネットワークさんからのオリエンテーションからです。
【備忘用】
室崎益輝先生の facebook の投稿。
https://www.facebook.com/y.murosaki/posts/2457007154542305
台風19号の支援について
体力の衰えもあって、すぐに被災地に駆けつけられないわが身を、恥ずかしく思っています。
災害救助法の適用自治体が、東日本大震災をはるかに上回る事態になっています。それだけに、昨年の西日本豪雨は言うまでもなく、東日本大震災をも上回る態勢と覚悟で、救援と復興に取り組まなければなりません。
いま問われているのは、救援の物資や救援隊を型通りに送ることではなく、事態の深刻さに応じた空前絶後の態勢を作ることです。何をなすべきかを、真摯に考えなければなりません。短時間の会議では、事態に見合った答えは引き出せません。
全国の建設業者に救援活動への参加を強く要請する、全国から駆け付けるボランティアの旅費を特例的に無償にする、この1か月ボランティア休暇を企業でも大学でも認めるといったことを、国を挙げて考えてほしいと思います。
私のいつもの拙い試算ですが、救援のボランティアは被災地全体で、1日あたり2万人は少なくとも必要です。ところが、佐賀も岡山も胆振も、言うまでもなく千葉も、その他の地域も、支援が継続中で、そこから支援者をはぎ取ることはできません。
ボランティアに依存する甘えを克服し、行政の責任を自覚して、専門的な業者を総動員することが、強く求められています。ともかく、官民連携して総力戦で望まなければ、と思います。
こんな時に、19日から名古屋で「ぼうさい国体」など開いていいのかという気持ちもあります。私も、名古屋に行くくらいなら、長野にいかなければと思って、揺れ動いています。
もし、それでも「ぼうさい国体」を開くなら、被災地支援の総決起の場になるように、しなければなりません。何もできないのに、余計な口を出して申し訳ありません。
別件です。
https://www.facebook.com/groups/403208640352519/permalink/403642910309092/
台風19号 被害 情報支援コミュニティ( https://www.facebook.com/groups/403208640352519/ )の上村貴彦さん投稿からです。
李仁鉄さん( https://www.facebook.com/inchul.lee.1 )のにいがた災害ボランティアネットワーク(NSVN)( https://www.facebook.com/NSVNWEB/ )の投稿。
https://www.facebook.com/NSVNWEB/photos/a.774197092603391/962735777082854/?type=3&theater
支援活動・ボランティア活動をお考えのみなさまに
(長文ですが、お読み頂けたら嬉しいです)
(拡散・シェア・オリエンテーションへのご利用、大歓迎です)
【災害時のニーズと活動】
災害時には原則として、ニーズありき。
被災された方々のニーズに基づいてボランティアは活動します。
このときの『ニーズ』というのは、『電話で寄せられる作業依頼』と同じではありません。
・なにをしてよいのか、分からない方
・頼れる人がいることを、ご存じない方
・どんなことをお願いできるのか、分からない方
・遠慮深く、引っ込み思案な方
こういった方々は特に『困っているんです』という声がなかなか発することができません。そういった方々は、多くいらっしゃいます。
一見効率が悪そうに感じても、現場に足を運び、直接お話を伺うことは、大切にしたいなぁと思います。
泥出しに伺ったお宅。
・そのおうちの方のご様子はいかがでしたか?
・作業の休憩中に、ふと不安を口にされませんでしたか?
・なにか妙だな、と気になったことはありませんでしたか?
【派遣と紹介】
皆さんは単なる作業員(無償労働)ではないはずです。
想いや志を胸に、災害があった地域に集ってくださるわけです。
私たちはボランティアの皆さんを『派遣』はしません。被災され生活の困りごとを抱えていらっしゃる方に皆さんを『紹介』をします。
(言葉狩りをするつもりはないのですが、どうしても気になる使い分けです)
また、そんな場面で、ときに、はやく家に帰れるようして差し上げようと頑張るあまり、泥を片付けることしか見えなくなることがあります。
でも、もし可能ならそこに暮らす方々の表情に気を留め、声に耳を傾けてください。あなたの気づき・一言が、さらなる支援につながるかもしれません。
・健康面での心配
・この先の暮らしへの漠然とした不安
・法律や制度が分からない
・話を聞いて欲しい
など、専門職や様々な団体のお力をお借りして『暮らしを支える』お手伝いができたらステキだなって考えています。
【緊急救援のその先に】
そう考えてくると、いま、現場に行くだけが支援じゃないですし、報道によく出てくる地域だけが被災地でもないですよね。
いろいろなことに目を向けてみませんか?
・近くに募金箱はありませんか?
・お知り合いがいる県や昔旅行した思い出の地は?
・ニュースで、いつもとは違う地域の特集をしていませんでしたか?
まだまだ、先は長く、様々な活動が求められます。
すぐにできそうなことが思いつかないよ、という方は、あなたの手帳の今日から6ヶ月後に、
『水害被災地を思い出してみる』
と書いておいてみてください。
そのとき、感じること、できそうなこと、思うこと。
それを大切にして欲しいと思うわけです。
別件です。
上村貴彦さんから。
【災害ボランティア情報・特設サイト】
災害ボランティア関係の特設サイト(運営主体:災害ボランティア活動支援プロジェクト会議)が開設されました。
台風19号による広範囲な被害。自助・共助のみでの復旧が活動が難しく、かつ、あまり報道されていない市町村など、モレ・ヌケのないような情報集約の取り組みが始まっています。
HP https://typhoon201919.shienp.net/
facebook ページ https://www.facebook.com/typhoon201919/
別件です。
MONEY PLUS から https://media.moneyforward.com/
多摩川氾濫から一夜、「世田谷セレブエリア」想定外の惨状
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191013-00010001-moneyplus-bus_all.view-000
「雨が降っても、槍が降っても、大丈夫だと思っていたのに」――。浸水した自宅で泥かき作業をしていた世田谷区在住の男性は、こう言って肩を落としました。
10月12日から13日にかけて、東日本を縦断した台風19号。各地で記録的な降水量を観測し、いくつかの河川で氾濫が発生しました。
東京都と神奈川県の境を流れる多摩川も、その1つ。東急田園都市線・二子玉川駅付近で氾濫が確認され、12日夜から各種メディアで報道されました。しかし、実際に現地を歩いてみると、当初報道されていたよりも被害は広い範囲に及んでいる状況が明らかになりました。
一夜明けても濁流が続く
台風襲来から一夜明けた10月13日。記者は東京・府中市の是政橋から、多摩川の河川敷を下流方面に向かって、自転車で走り始めました。時刻は7時30分。上り始めた太陽がまぶしく照りつけます。
橋の上から多摩川を望むと、河川敷には等間隔で巨大な水たまりが確認できます。野球場の内野部分が外野部分よりも一段低くなっており、この部分に川からあふれ出した水がたまっているようでした。
土手の上のサイクリングロードを走り始めると、多摩川の状況を確認しようとしているのでしょうか、思ったよりも多くの人が河川敷や川の近くを歩いているのが目につきます。雨は上がったとはいえ、時折、吹き返しの強風が吹いているので、極めて危ない印象です。
河川敷には至るところに大きな水たまりが残っており、自転車で走ることは不可能。カメラを望遠にして川面を見ると、嵐の日の海と見まがうばかりの激流です。風も強く、空を飛ぶ鳥も前に進めない状況でした。
調布市内でも汚泥が堆積
調布方面まで進むと、8時10分頃に多摩川原橋に差し掛かりました。水かさはまだまだ高く、橋げたの数メートル下まで水面が迫っていました。しかし、徐々に交通量が増え始め、橋の上はかなりの数の自動車が走っていました。
さらに数分、自転車をこぐと、京王相模原線の鉄橋にたどり着きました。この時間はまだ運休中。鉄橋の下の河川敷には、流れ着いた巨木が大量に確認できました。
この付近は、河口から26キロメートルほどの地点。漁場監視員が魚の生息状況を確認していたほか、河川監視員が水門などの被害状況を調査していました。
一方、視線を陸側に向けると、そこには悲惨な状況が広がっていました。調布市染地の多摩川住宅周辺の道路は泥だらけの状態。多摩川に関する報道ではもっぱら二子玉川周辺が取り上げられていますが、浸水被害は二子玉川よりも上流の調布付近から発生していた可能性があります。
実際、街路樹には人間の腰くらいの高さまで泥が付着。ぬかるんでいる箇所も多く見られ、泥にハンドルを取られてスリップしている自転車も見かけました。
狛江以東では河川敷が水浸しに
狛江市付近まで進むと、水量は一段と増加します。河川敷に取り残された大きめの魚を本流に戻してやろうとする男性の姿が確認できました。
小田急線の線路下をくぐると、いよいよ世田谷区に入ります。河川敷には警視庁の白バイ練習場がありますが、ここも一面が泥に覆われた状態。現地に着いたのは9時頃でしたが、職員とみられる男性たちが泥かきなどの作業を行っていました。
さらに数分、自転車を走らせると、視線の先に二子玉川ライズのビル群が見えてきました。この辺りからは河川敷も水浸し。多摩川と野川が合流する地点では、水の通り道が縦横無尽に走り、本来の川の流れもわからない状況になっていました。通行止めになったサイクリングロードでは、不安そうに多摩川を見つめる近隣住民の姿もありました。
ここで一度、土手を離れ、二子玉川駅方面に向かいます。9時30分頃にはすでに東急線が運行を再開しており、駅前は普段の様子を取り戻しつつあるようでした。
しかし、再び多摩川に近づくと、調布と同様の泥だらけの光景が広がっていました。土手のすぐ横の住宅地では、住民が総出で泥かき作業の真っ最中。多摩川の様子を見に来た住民も合わさって、かなり混沌とした状況になっていました。
被害地域は二子玉川周辺だけではなかった
二子玉川周辺の状況は、前夜にも各種メディアで報道されていました。しかし、武蔵小杉に向かおうと、自転車をさらに下流方面にこいでいると、これまでにあまり報じられてこなかった状況がわかってきました。
下野毛から玉堤、田園調布に至る、多摩川流域の広いエリアで、浸水被害が発生していたのです。下野毛の第三京浜道路の高架下では、13日午前中の時点でも泥が大量に堆積。救急車も立ち往生する事態になっていました。
玉堤周辺では、泥でぬかるんだ交差点で高級車がスピンしてしまい、道路をふさいでいました。半地下になった飲食店や医院では、水に濡れた什器や椅子を屋外に搬出中。マンションや住宅の前では、浸水してしまった1階の家具を屋外に出す作業が住民総出で行われていました。
田園調布の戸建て住宅では、泥などで汚れた自家用車を洗浄する姿が多く見られました。大半の家庭で高圧洗浄機を使っていたのが、さすが田園調布という印象でした。
武蔵小杉駅前では警察も出動
泥だらけの多摩堤通りを南下すると、武蔵小杉へとつながる丸子橋が見えてきました。丸子橋からのぞいた多摩川は、依然として通常時とは異なる水量を維持していました。今回の氾濫では、支流と合流するたびに水量が増えていき、下流になればなるほど氾濫しやすい状況になっていったであろうことが想像されます。
川崎市内に入り、綱島街道を進んでいくと、新丸子駅周辺は浸水被害が確認できませんでした。しかし、武蔵小杉駅に近づくと、状況は一変しました。対岸と同様の、泥だらけの道路が再び見えてきたのです。
駅前のガード下には「通行止」の表示が掲出されていました。また、駅前のタワーマンションの1階では、住民向けに飲料水を配布しているようでした。さらにその前では、作業員が道路の清掃作業を進めています。警察も出動して、駅前は騒然とした雰囲気になっていました。
既存の報道では、被害が二子玉川周辺に限られるかとみられた、今回の多摩川氾濫。しかし、実際に現地を訪れてみると、それよりもはるかに広い範囲で浸水被害が発生していることがわかりました。行政による正確な現状把握と、一日も早い復旧作業が待たれるところです。
猪澤顕明(MONEY PLUS編集部)
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