2020年08月03日
モンベルやワークマンの売れ筋アウトドアグッズ 防災にも最適
モンベルやワークマンの売れ筋アウトドアグッズ 防災にも最適
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00340/00001/
日経トレンディより。
深刻な豪雨や地震は、どの地域にきてもおかしくない。このような時代に役立つのは、「普段使うものを防災仕様にする」という意識。近年のキャンプブームで好調のアウトドアブランドのグッズは、防災にも役立つという点が注目され、ますます伸びそうだ。
※日経トレンディ2020年8月号の記事を再構成
売れ筋のアウトドアグッズが、防災にもなる
売れ筋のアウトドアグッズが、防災にもなる
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新型コロナの影響で「3密」の恐れがある避難所に頼らず、自宅やテントを張っての避難生活が求められる今。長期にわたる自給自足の生活で重宝するのがアウトドアグッズだ。山や海などで過ごすアウトドアと、災害時の避難生活はどちらも”非日常”。求められる機能には共通項が多い。
では、避難生活にも役立つアウトドアグッズをこれから買いそろえる場合、手始めに何を選べばいいのだろうか。
1995年の阪神大震災をきっかけに「アウトドア義援隊」として様々な被災地でグッズ提供や援助金の寄付、ボランティア活動などの支援活動を行っているアウトドア用品メーカーのモンベルによると「一番大切なのは快適な睡眠環境を確保すること」。ただでさえ大きなストレスがかかる災害時にはいかに安眠できるかが重要。眠りの質が落ちれば疲れがたまり、結果として深刻な体調不良にもつながる。
また、避難所の寝具の備えは最低限。仮に自宅の倒壊などで選択肢が絶たれ、やむを得ず避難所を利用する場合も考えると、安眠への備えは決して損にならない。最重要かつ活躍の場も広い「寝具」から揃えるのがベストだ。
まず必須なのがアウトドアの定番アイテムである「寝袋」。対応温度域により様々なタイプがあるがなるべく温かめの寝袋を選べば寒い冬でも安心できる。寝袋の素材は「化繊(化学繊維)」と「ダウン」の2種類。軽く、コンパクトに収納できることを考えれば防災にはダウンのほうが向いている。
また、軽視されがちなのが「マット」の存在。「段ボールの断熱効果はそれなりだが、敷いただけではクッション性はあまり期待できない」(モンベル)。硬い寝床では睡眠も浅くなりがち。寝袋とセットで用意すべきだ。
寝具以外にそろえておきたいのが「レインウェア」。国内では風水害が増えているが、台風での避難時は強風で傘は役に立たないと思っていたほうがいい。レインウェアがあれば豪雨の中でも避難できる。「アウトドアグッズのレインウェアは、耐水圧1万ミリ以上のものが多く、傘よりも雨風に強い」(アウトドア防災ガイドのあんどうりす氏)。内側の湿度を逃がす「透湿防水素材」を使用しているため、体が蒸れて気化熱で冷えてしまうこともない。
編集部が選んだ「避難所やクルマに泊まるための基本セット」を紹介する。
以下略