2014年01月30日

荒井優さんの投稿

荒井優さんの投稿

facebook の投稿の中で、私が、いつも注目している方々の中のお一人、荒井優さんの投稿です。素晴らしい事を、されています。(^-^)

 https://www.facebook.com/#!/sbyutaarai/posts/10202237541812849?stream_ref=10

 まだ、心の底から涌き起る気持ちを抑えきれていないのかもしれません。

今日2014年1月24日は、双葉郡の教育界が一つになった日。
いや、「教育によって双葉郡を再興しようと学校の先生達が心に誓った日」とも言えるのかも。。。(言い過ぎか?いやそんなはずは無いと思います。)

一時は2,500人の人が避難していた郡山の「ビックパレットふくしま」に、双葉郡内の20の小・中学校から校長、教頭、教諭あわせて48名の先生、郡内8名の教育長、福島県教委の理事と総務課長、福島大学の学類長、文科省の課長補佐などなどあわせて70名強の教育関係者が「双葉郡子供未来会議」の名称で大人のみで集い、4時間半かけて「対話」をしました。

双葉郡のこれからの教育のあり方について。

※20の小・中学校の内訳→葛尾村立葛尾小学校、葛尾村立葛尾中学校、広野町立広野小学校、広野町立広野中学校、川内村立川内小学校、川内村立川内中学校、双葉町立双葉中学校、双葉町立双葉北小学校、大熊町立熊町小学校、大熊町立大熊中学校、大熊町立大野小学校、楢葉町立楢葉中学校、楢葉町立楢葉南小学校、楢葉町立楢葉北小学校、富岡町立富岡第一小学校、富岡町立富岡第一中学校、富岡町立富岡第二小学校、富岡町立富岡第二中学校、浪江町立浪江小学校、浪江町立浪江中学校

今日は、「双葉郡教育復興ビジョン」を教育現場の先生たちに内容説明するという役を仰せつかりました。気軽に引き受けたものの、これはなかなか重いことでした。「きちんと伝えられるだろうか」「僕の説明で、現場の先生達が納得しなかったら、どうなるだろう?」「平日に業務(研修)として集められた先生達はどう思ってこの場に来ているのだろう。。。」いろんなことが頭をよぎり、緊張しました。

その中で、僕が説明したのは
・双葉郡の教育長達と半年かけて作成した「双葉郡教育復興ビジョン」は
・「双葉郡の復興に貢献する人材を育成」することで「地域を活性し、復興につなげる」ことを目標としており、
・中間一貫校は、そのうちの目玉ではあるが、一つの施策にすぎず、既存の幼少中学校含めた郡全体の教育の方針として打ち出している。
・子どもや教育を通じて、復興を実現しようと言う大きな志
ということです。

http://www.town.okuma.fukushima.jp/files/20130731_2_vision_image.pdf

説明している間、沢山の目と向合いました。

やっぱり、とても緊張しました。
でも、何かは伝わった感じがしました。

いつも素晴らしい田坂 逸朗さんのファシリテーションの中盤、参加者自体で「対話のテーマ出し」を行うという、今日の一番の鍵となるパートで、一番最初に口火を切った若い先生が「指導要領を超えるカリキュラムを皆で考えたい。これは双葉郡にとってのチャンスなのだと思いたい」と発言した時に、グッと込み上げてきました。

最後の方では「夢を語るのはこんなにも楽しい事なのだと思った」と発言された先生もいました。報道関係者もおそらく自分の上司もいる中で、大の大人が。

そう、今日、ここに集まっている双葉郡の人たちは、先生でもあり、被災者でもあり、親でも子でもあるわけです。

一つになった感じが、部外者の僕にも伝わってきました。

正直、この場にいて、本当に本当に良かったと思いました。

思えば、
2012年の冬に文科省の上月 正博審議官から「荒井君みたいな人が外部委員に入っているといいと思うんだよね」という気軽な声掛けかがあったものの、詳しく聞けば、教育の大御所ばかりの委員会。

務まるんだろうか、と不安になり、ご縁のあった広野町立広野中学校の吉田隆見校長に相談をしたら「双葉の人間だけではまとまらないし、現場の声もきちんと届けないといけないから、やったらいいよ」と背中を押され、右も左もわからないまま委員に就任しました。

最初のうちは、8名の教育長が意見が合わないし、なんだか喧嘩ばっかりしている感じだったので、「子どもはどう思っているんですか?」と投げかけて始まったのが、この「双葉郡子供未来会議」でした。一番最初は2013年3月31日。

手法は任せてくれとタンカを切って、ワールドカフェ形式のワークショップにしたら一生懸命に話し合う子ども達を前に、教育長の先生達の気持ちが一つになるのがわかりました。そこから3ヶ月ほどでビジョンがまとまります。

それからは、中高一貫校の設置主体である県と協議会が噛み合なかったり、子供未来会議での子ども達の姿勢と意見に熱くなったり、ワーキンググループが設置されて具体的な取組を議論したりとしているうちに時間ばかりがかかってきましたが、冒頭に書いた通り、今日の会議でついに一つの坂を登りきった気がしました。

昨年の今頃、避難先で再開した双葉郡の小学校を訪れました。
廃校になった学校の「準備室」と書かれた小さな教室で、1年生が授業を受けていました。1人の生徒と1人の教師。

この姿に衝撃を受けました。

この子と、共に机を並べる予定だった子のためにできることを、大人として何かしなくてはいけない、と思いました。

双葉郡の教育復興ビジョンでは「全国に避難している子ども達も双葉郡の子であるという考えのもと、教育を中心として郡の絆を強化する」と書かれています。

いま、思い返しても、この時、自分自身のボタンが押されたのだと思います。

そして、最後になりますが、このプロジェクトは南郷さんの存在がとてもとても大きいです。僕の大好きなクラーク博士の言葉を体現する人と一緒に時間を過ごせる事ができるのも光栄です。

いつもの紅茶に、チョコレートでご褒美を。また、明日から頑張ります。

ーー
青年よ大志を抱け。
それは、金銭や我欲の為でもなく、また人呼んで名声というむなしいもののためでもない。
人として備えておかねばならない、あらゆるものを成し遂げる為に、
青年よ大志を抱け。

ウィリアム・S・クラーク


同じカテゴリー(荒井優)の記事画像
8/24(土)、【福岡市でのイベント】教育Meet up ~これからの学校教育やキャリアについて~
奇跡の高校、札幌新陽高等学校の荒井優校長のお話を聞いてきました。
7/28(日)、 【福岡県福津市でのイベント】荒井さん!本気で挑戦するってどういうこと?!
小松政、武雄市市長と荒井優さん
福島県立ふたば未来学校の記事
エボラ出血熱の支援活動
同じカテゴリー(荒井優)の記事
 8/24(土)、【福岡市でのイベント】教育Meet up ~これからの学校教育やキャリアについて~ (2019-08-05 22:40)
 奇跡の高校、札幌新陽高等学校の荒井優校長のお話を聞いてきました。 (2019-08-04 08:53)
 7/28(日)、 【福岡県福津市でのイベント】荒井さん!本気で挑戦するってどういうこと?! (2019-06-28 20:33)
 小松政、武雄市市長と荒井優さん (2015-01-12 08:56)
 福島県立ふたば未来学校の記事 (2014-12-22 18:24)
 エボラ出血熱の支援活動 (2014-10-20 18:22)

Posted by 飯野健二 at 06:30│Comments(0)荒井優
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。