2017年03月21日
小さな拠点づくりシンポジウム

山形市役所の後藤好邦さんのfacebook の投稿です。
https://www.facebook.com/yoshikuni.goto/posts/1294156183995568?pnref=story
以下、facebook の投稿です。
地域おこし協力隊のつどい
「小さな拠点づくりシンポジウム」
基調講演の講師は・・・
NPO法人きらりよしじまネットワークの高橋 由和事務局長
高橋局長といえば・・・
私にとっては地域づくりの師匠的存在の方
今日もたくさんの気付きをいただきました。
高橋局長のお話しとともに、勉強になったのがパネルディスカッションを仕切った稲村 理紗さんのコーディネート力
昨年、2度ほどコーディネーターを務めさせていただきましたが、私自身の未熟な部分を数多く気付かせていただきました。
それでは、いつものように講演レポートをお届けします。
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「地方創生 住民が創る持続可能な地域づくり・ひとづくり」
川西町(昭和の合併:1町5村合併)
当時の人口:3万5千人 → H29年の人口:1万5千人
吉島地区
当時の人口:5千人 → 2千5百人あまり
厳しい財政状況
公民館(7つの地区ごとに設置)の公設民営化(2002年)
↓
指定管理者制度の導入(2005年)
↓
コミセン化(2009年)
形骸化してく各種団体の現状(2002年当時)
①役員の重複と高齢化
(同じ人がずっと役員になっている)
②住民ニーズに対応できない
(住民ニーズの把握も行っていなかった)
③事業マンネリと参加者の固定化
(毎回同じ顔触れ)
④地域の縦割り/横のつながりがない
(地域も縦割りだった)
⑤それぞれに余剰金がある
⑥若者の出番が少ない
↓
地縁の住民自治だけでは持続していくことは難しい
地域づくりを統治する優良な主体を創る
①地域を経営していく視点
マネジメントをする知識と実践
②明確なビジョンを住民参加
地域づくりの方向性や住民に必要なものを
考え形にしていく
③多様な財源の確保
活動からの自己財源、住民が資源を提供する仕組み
④対等の協働を実践
行政に依存しない/住民の愛郷心を育てる
協働の役割分担
地域づくりのビジョン:行政が明確化し住民と共有
地域づくりの主体:住民同士の合意形成
(住民だからできることを探してみる)
地域づくりの支援:市町村
(明確な支援策:人・モノ・金など)
↓
「住民力」と「行政力」の双方を高めていく必要性がある
イベント型から課題解決の事業型へ
地域再生への提案(NPO法人として自立)
①団体を統合して会計も一元化
②計画に基づいたスピードのある課題解決
③担い手育成をシステム化
⇒住民の理解がすぐに得られなかった
⇒3年間かけて法人化(住民ワークショップの活用)
地域運営組織のエリア
行政として統一する必要あり
地域づくりの主体(運営組織)
どういう形にするか住民が選択する
地域づくりの役割分担
互いの計画(行政と地域)をリンクさせる
地域運営組織の機能
協働機能+実行機能=一体型地域運営組織
専門部会(4部会/住民参加)
事務局会(事務局機能/若手の活用(常勤、非常勤)
理事会(執行部/理事をあて職にしない)
総会(全世帯対象=自治会長の代議員制)
なぜ?NPO法人化
①社会的信用
②契約の主体が団体であり、資産の管理や事業を
請け負いやすい
③資産を持つことができる
④対等の協働を実践
地域づくりの4つの柱
①合意形成(ビジョン共有)
②ひとづくり(後継者・プレイヤー)
③資金づくり(しごと)
④つながる(ネットワーク)
合意形成の仕組み
①ワークショップ、アンケート、小委員会
ワークショップの取りまとめを事務局の若手が担う
住民の声を聴く、拾う場
②事務局会
アイデアを企画に反映する場
③理事会
精査する場
④総会
決議する場
↓
合意形成の流れがあることが大事
住民ワークショップは出会いの場
地縁と志縁をつないで知縁をつくる
地縁:昔ながらの人のつながり
志縁:想いを持って集まった人のつながり
知縁:ビジョンを共有し、住民が知恵を出し合い
地域づくりに参加する人のつながり
住民が参加しやすい風通し → 若者の自由な発想
おもしろい・楽しい、誰かの役に立つ・・・
地域の将来ビジョンを描く
住民ワークショップを計画に落とし込む
→ワークショップのやりっ放しはNG
住民が話し合うと必ず出てくる
人材育成
リーダー ⇒ 誰が育てるのか
コーディネーター
↓
人づくりは地域課題
地域の人材は地域で育てる
↓
住民に応援されて人が育つ仕組みが必要
人づくりの仕組み
地域人材と資源の確保
↓
人材を育成(材から財へ)・資源を活用
↓
新しい住民サービスの創出
↓
持続する地域づくり
どのような組織にどのような存在が必要なのか
マネージャー
地域づくりの組織を円滑に経営する人材
プレイヤー
組織が行う事業を円滑に運営するための人材
人が生まれ育ち上手に世代交代していくために
(人材から人財に)
各自治会から推薦
⇒きらりの教育部会に配属(2年間地域活動を実践)
⇒事務局研修生(2年間地域づくりに参画)
⇒事務局
⇒マネージャー
地域コーディネーターに必要な6つの力
①コミュニケーション力(住民との対話力)
②ファシリテーション力(住民の意見をとりまとめる力)
③企画力
④PR(発信)力
⑤ネットワーク力(つながる力)
⑥経営(マネジメント)力
活動を支えるプレイヤーはどんな人をピックアップするか
「若者」:積極的に活動に取り組む実戦部隊
「ばか者」:アイデアマン
「よそ者」:第三者の視点を持つ整理屋
「女性」
⇒こうした人を集めて・・・
「やりたい事」を「やるべき事へ」
資金づくり
補助金や助成金を活用し次を準備する
行政からの委託を受け、地域課題のモデル
(外からの資金づくりが大事)
営業力=提案力+実践力
↓
若者たちに資金づくりのノウハウを教えることも重要
住民の起業をサポート
協働による住民所得の向上活動
企業とコラボした産直など
↓
いくつになっても稼げる場をつくることが大切
6次産業へのチャレンジ
I・U・Jターンの受け皿カンパニー:百笑一き
内と内のつながり
自主防+商工会⇒地域内防災協定
(防災協定でコスト削減)
よしじまっ子おはよう隊
(子どもたちによる高齢者への安否確認)
高齢者買物支援・見守り
買い物・お出かけツアー(年金受給日の3日後)
ICTでお買い物・見守り(タブレット活用)
生活支援チケット事業
支えられる立場から支える立場へ(居場所)
放課後児童クラブの経営
地域の元気な高齢者がサポート
就労準備支援事業
内と外とのつながり
地区内外から人が集まる(企業、学生・・・)
内と内のつながり
内と外のつながり
そこから生まれる外と外とのつながり
↓
活動人口の拡充
地域づくりのビジョンと地域づくりの方向性
危機を機会に変えて、夢を持って解決していく仕組み
①住民の話し合いの場をつくる
PJの発想をゆるやかに
②独自の方向性をもつこと
③無難にこなさず常に変革を意識
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Posted by 飯野健二 at 18:42│Comments(0)
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